【読書メモ】地球星人/村田沙耶香
前に『コンビニ人間』も読んで、村田沙耶香さんの世間の結婚や恋人、性、当たり前であることの強要に違和感がある価値観には共感が出来て、話も読みやすくて他の作品も読んでみたいと思って『地球星人』を借りてみた。
こちらも”普通”に生きれない主人公だが、コンビニ人間と違ってスケールがでかすぎた‥(笑)
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コンビニ人間と同じで、この物語の主人公である奈月は幼少期に自分のことを魔法少女だと思っていたり、大人になっても自分が宇宙人であることを信じていたり、精神的に疾患というか、発達していない部分があるのだろうなと思いながら読んでいた。
奈月の旦那さんの智臣さんも心に抱えているものは大きい。そんな2人に普通の価値観を押し付ける周囲。奈月のいとこである由宇も2人のような大人になる素質はあったんだろうけれど、普通になれそうだったのに奈月と智臣さんと出会うことで人生が変わる。
自分たちなりの価値観のある世界を作ろうとしたけれど、世界はそう甘くなく結局地球星人に助けられてしまう。宗教的というか、一種の信仰心というのもこの作品の中には含まれていた。
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